AB vs BC

こんにちは、

タイトルからだとなんのこっちゃ?ですね。

ただいま、お隣同士のアルバータ州とブリティッシュコロンビア州が喧嘩中です。

事の発端は、BC州が国で決まったパイプラインの敷設を州の権限で止めようとしてるから。
(関係的には沖縄の基地問題と似てるかな)
その対抗処置としてアルバータ州がBCからのワインの輸入を停止しようとしてるというね。
(カナダは州にこういう権限があるからややこしい)


もう少し詳しく説明しますと、
アルバータ州は、石油の産地なんですがその経済を石油生産に依存しております。(じゃなきゃ、あんな寒いとこにあんなに人は住みませんよ)
でも、海がない内陸州なので石油の輸出には、必然的にパイプラインで他州の港まで運ばなければならないわけですが、
地理的に一番近いBC州を通ってBCの港から輸出するのが効率的なわけです。

実はBC州にはすでにパイプラインが通っており、その拡張が国によって承認されたわけですが、
それをですね、BC州の首相が州権限で全力で阻止すると言い出したからアルバータ州は怒り心頭。
州で揉めたから、最後は国に決めてもらったのに、その結果が気に食わないから従わないとは何事だという感じですね。

建前上は、BC州はこのプロジェクトが環境に十分配慮してないから反対ということですが、
実際のところは、現在のBC州の政府は連立政権で、緑の党という経済活動よりも環境を優先する政党と連立を組んでおりまして、
その緑の党に政権協力のご褒美的な意味合いもないわけではないと言われてます。

こないだ、緑の党が反対してた大型のダムプロジェクトを無理やり承認して、緑の党を怒らせたので、
パイプラインには反対してご機嫌をとるみたいな。
(ダムプロジェクトは中止にするとBC州内で失業者がでてしまいますが、パイプラインは中止にしてもBC州内での痛みはないわけで叫びやすいわけですな)

僕は個人的に、今回はアルバータ側に分があるような気がしますねー。
経済活動を理由に環境完全無視の大型ダムプロジェクトを承認しておいて、
こんどは声高に環境問題を叫ぶというBC政府の姿勢がなんとも滑稽です。

カナダの政治も色々としがらみが多いようで・・・

とにかく、
一番の被害者は、BC州のワイン業者すなわち、そのワイン産業のおひざ元ケロウナの人々なので、
この問題が早く解決するといいですね。




[PR]
by itgz | 2018-02-08 03:37 | Comments(2)
Commented by Rin at 2018-02-08 13:38 x
政治がらみのパフォーマンスのために市民の生活が脅かされるって。。。
先日カナダについての史料を読んで初めて知ったのですが、カナダで石油が取れるんですね!しかも原子力発電もあるんだと始めて知りました。水力発電で全てまかなわれてるのだとばかり浅はかにも思ってました。
アルバータとしてはBCからのワインがなくてもアルゼンチンワインとか安くて美味しいワインが手に簡単に手にはいるわけなので、そこはツツキやすいでしょう。
本当にどこの国の政治家も自分の事しか考えて仕事してないですね。
Commented by itgz at 2018-02-09 02:34
こんにちは、RINさん、
実は、カナダは石油の埋蔵量3位なんですねー。ただし、中東のように掘ったら湧き出してくる感じじゃないので、精製に費用がかかるので、石油の値段が高くないと採算が取れないんです。(石油の値段が低い時は、採掘をストップしてる)
RINさんのおっしゃる通り、アルバータは別にBCワインなんかなくても痛くもかゆくもないでしょうね。あと、今のBC政府、オカナガンの選挙区は全敗してますから、オカナガンで支持率下がっても失うものはないからいいやという感じでしょうかね。